クロヒメカンアオイ(黒姫寒葵)

Heterotropa yoshikawai


クロヒメカンアオイ1

  • 科名・属名 :
     ウマノスズクサ科 カンアオイ属
     注.APG分類では、学名(Asarum yoshikawae)

  • 特徴 :
     葉は卵形〜卵状三角形で長さ7〜13cm、幅5〜9cmの多年草。
     先はやや尖り、基部は心形。表面は緑色で光沢があり、普通雲紋は入らない。
     花は暗褐色〜緑褐色、萼筒は基部が膨らんだ筒形で上部はくびれない。萼筒入口は口環が発達するため極端に狭く、径4mm以下。萼筒内部の縦襞は16〜24。萼裂片は三角状卵形で斜上し、長さ8〜14mm。
     別名 クビキカンアオイ

  • 分布・生育地 :
     本州(新潟県〜富山県) (国外:日本固有)
     山地林下

  • 花期 :  3〜4月

  • 撮影月日・場所 :
     1996年4月28日  富山県
     中、以下全て    同  左
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     コシノカンアオイに近い種類で、新潟県から富山県にかけて分布している。
     ある年、この花を求めて富山県に向かった。車窓からは富山平野のカラフルなチューリップ畑が次々現れる。そんな美しい光景を背に山に入った。
     登山道脇の法面に地味なこの花が咲いていた。コシノカンアオイに比べると萼筒入口が狭いのが特徴だ。
     萼筒が濃紫褐色〜緑褐色まで色々なバライティがあった。

  • 同じ科の仲間の花
クロヒメカンアオイ2

花