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- 科名・属名 :
ウマノスズクサ科 カンアオイ属 注.APG分類ではカンアオイ属(Asarum)も学名未定
- 特徴 :
草丈10〜15cmの多年草。
葉は卵状楕円形や狭楕円形で、長さ6〜9cm、幅4〜5cm。先はやや鋭頭、基部は心形かやや重なる。表面は緑色〜暗緑色、雲紋があるか無地、光沢はない。
花は淡赤桃色〜赤桃色、萼筒は先の細くなった筒形、長さ7〜16mm、幅8〜11mm、頸部は細くなる。萼筒内部は乳白色で格子状の隆起があり、縦襞は9〜18、横は4〜8。萼裂片は三角形〜広三角形、萼筒よりやや短く斜開し、先は少し反り返る。
雄しべは12個、花柱は6個。
なお、特徴の解説は「日本細辛・寒葵保存愛好会」のHP(https://kanaoiasarum.jomdo.com)の記述を参考にした。
- 分布・生育地 :
本州(和歌山県) (国外:日本固有) 林下
- 花期 : 12〜2月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2003年2月14日 和歌山県 中上・全体2 2017年1月28日 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花1 2003年2月14日 同 上 中下・花2 2017年1月28日 同 上 左下・花、右下・葉 同 上
- 撮影記 :
和名のとおり和歌山県の南部に分布しているが、そんなに多くの株数はなかった。
海峡を挟んだ徳島県に分布しているモモイロカンアオイと同一種という記述を見たことがあるが、現地で自生を見る限り同一種ということは考えられない。
十数年後、以前撮影した場所を訪れたが、葉の1枚も見つからなかった。盗掘されたように思われた。
しかし、幸いなことに別の場所で数個体生育しているのを見つけた。花のついている株も少しあり、じっくり観察した。
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