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- 科名・属名 :
ウマノスズクサ科 カンアオイ属 注.APG分類では、学名(Asarum rigescens var. albescens)
- 特徴 :
葉は卵形〜楕円形、長さ5〜10、幅5〜9cmの多年草。
先はいくらか尖り、基部は心形。質は厚く、表面は暗緑色で光沢があり、白班が入る。
花は淡紫色〜淡黄色、萼筒は筒形で、長さ6〜7mm、径約10mm。萼裂片は卵状三角形、萼筒とほぼ同じ長さで平開する。
- 分布・生育地 :
四国(徳島県) (国外:日本固有) 低山地の林下
- 花期 : 12〜3月
- 撮影月日・場所 :
1989年1月29日 徳島県1 中 2013年2月8日 同 上2 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 下左・花1 1989年1月29日 同 上1 下右・花2 2013年2月8日 同 上2
- 撮影記 :
徳島県南部だけに分布するカンアオイで、名前は桃色となっているが、必ずしも桃色をしているわけではなく、下左の写真のような少し黄色を帯びた色合いの株も多い。
図鑑にもあまり詳しい解説がないのでよくわからないことが多いが、学名的にはスズカカンアオイの変種で学名にvar. albescensとあるように白化する個体群と考えるべきなのだろうか。
低山地の林下に生育するが、もともと少ないうえに園芸用に採取され、なかなか見ることはできない。
平成元年に撮影した株もその後見当たらなくなり、半世紀後に撮影したのは別の場所で、そこでも数株くらいしかなかった。
海ひとつ隔てた和歌山県にはクシモトカンアオイというよく似た種類があり、関連性も考えられる。
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