ナンカイアオイ(南海葵)

Heterotropa nankaiensis


ナンカイアオイ1

  • 科名・属名 :
     ウマノスズクサ科 カンアオイ属
     注.APG分類では、学名(Asarum nipponicum var. nankaiense)

  • 特徴 :
     葉は卵状〜卵状ほこ形で長さ6〜10cm、幅4〜7cmの多年草。
     先は鋭頭、基部は深い心形。表面は濃緑色で光沢はなく、雲紋がある。葉柄は暗紫色を帯びる。
     花は暗褐色、萼筒は筒形で長さ径とも約1cm。蕾の時、3萼裂片が接する基部に明瞭なくぼみがある。萼裂片は卵状三角形で開出し、長さ6〜13mm、縁はしばしばうねる。

  • 分布・生育地 :
     本州(兵庫、和歌山県)四国(香川、徳島、高知県) (国外:日本固有)
     山地林

  • 花期 :  10〜12月(花は春まで残る)

  • 撮影月日・場所 :
     2010年5月2日  徳島県名西郡
     中 1988年5月8日  香川県観音寺市
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     下・花 1994年5月1日  高知県高岡郡

  • 撮影記 :
     近畿から四国にかけて分布している。
     カンアオイに似るが、蕾の時、3萼裂片が接する基部に明瞭なくぼみがあり、萼裂片の縁がしばしばうねることが違いとされている。
     上、中の写真は、四国のある山にシコクカッコソウを撮影に言った際、偶然この花を見つけた。
     予定していない花との出会いだっただけに大喜びした。

  • 同じ科の仲間の花
ナンカイアオイ2

花