ノノボリカンアオアイ(野登寒葵)

Heterotropa sp.(学名未定)


ノノボリカンアオアイ1


  • 科名・属名 : ウマノスズクサ科 カンアオイ属
     注.APG分類では、学名(Asarum sp.(未定))

  • 特徴 :
     草丈5〜10cmの多年草。
     ヒメカンアオイ系とされるが、学名は未定。
     葉は腎円形または広卵形、葉先は鈍頭で基部は心形。普通無地で時にやや光沢のあるものもある。
     花色は暗赤紫色〜暗褐色〜帯緑色など変化が多く、萼筒内部や隆起線は白色、花柱突起が長い。

  • 分布・生育地 :
     本州(三重県中部) (国外:日本固有)
     山地林下

  • 花期 :  11〜1月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2023年1月16日  三重県
     中1・全体2、以下全て    同  上
     (上、中1は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     真冬の1月半ば、数年前ここを訪れた時は風花が舞い寒風に震え上がったが、今回は暖かい冬日となった。
     以前この花を見たという花仲間と林下を探し、やっと花の咲いている数個体を見つけた。
     ヒガシヤマカンアオイ(仮称)に似て萼筒内部が白色という特徴があるということで、確かめると内部も隆起線も白色だった。
     ただ、和名を仮称としたように正式に発表されたものでなく、園芸愛好家がこう名付けているというのが実態だ。
     カンアオイ類にはこういう種が多数ある。園芸での呼称が先行し過ぎているので手をつけ難いという事情もあるのだろうが、それらを含めカンアオイ分類の決定版が整理されることを強く期待する。

  • 葉1

    葉2

    葉3(裏)

    同じ科の仲間の花
ノノボリカンアオアイ2

花2

花3

花4(側面)

花5(萼筒内部)