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- 科名・属名 :
ウマノスズクサ科 カンアオイ属 注.APG分類では、学名(Asarum dissitum)
- 特徴 :
葉は卵形〜卵心形で、長さ5〜10cm、幅5〜9cmの多年草。
葉の先は鈍頭で、基部は心形。表面はあらい毛がまばらに生え、脈は窪む。葉の裏面は淡緑色で白班が入る。
花は淡褐色または黄緑色で紫色の斑点が密にあり、萼筒は円筒形または楕円形で長さ1〜1.2cm、径7〜8mm、上から1/3の所で軽くくびれる。萼口は口環が発達するため入口は狭くなる。萼裂片は3角状卵形長さ約1cm、開出し、鋭頭、基部に濃紫色の隆起がある。雄しべは6個、花柱は3個。
- 分布・生育地 :
沖縄県(石垣島、西表島?) (国外:日本固有) 常緑広葉樹林下
- 花期 : 12〜3月
- 撮影月日・場所 :
2004年1月24日 沖縄県石垣島 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 下・花 同 上
- 撮影記 :
植物の種類の非常に多い南西諸島でも、ことカンアオイ類となると分布している島が限られ、それぞれ別種となっている。
分布している島を見ると400m以上の標高のある山のある島に限られており、このことは、カンアオイ類は、かって広く分布していたものが陸地の沈降により水没しなかった山(島)のみに残り、長い間に島ごとにそれぞれの進化をとげたことがうかがわれる。
石垣島にはこの種だけが分布しており、西表島に分布しているエクボサイシンに良く似ている。この花は、冬に常緑樹林下で小さな花を咲かせていた。
和名のおもろは琉球古謡の「おもしろそうし」からきているようだ。
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