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- 科名・属名 :
ウマノスズクサ科 カンアオイ属 注.APG分類では、学名(Asarum blumei)
- 特徴 :
草丈10〜15cmの多年草。
葉は広卵形、卵状楕円形〜ほこ状広卵形で、長さ6〜15cm、幅4〜8cm。先は鋭頭〜鈍頭、基部は深い心形で両側片はやや外側に張り出してほこ形になるものが多い。質は薄く光沢があり、雲紋のないものから様々な雲紋のあるものもあり様々。葉柄は7〜15mm。
花は紫褐色〜緑褐色、萼筒は太鼓形、長さ1〜1.3cm、径1.2〜1.4cm、上部はえあずかにくびれる。萼裂片は卵円形で開出し、長さ約1cm。雄しべは12個、花柱は6個。
花の茶褐色が抜けた白いものがあり、
●シロバナランヨウアオイ(仮称)という。
- 分布・生育地 :
本州(青森県、関東南西部、静岡県、山梨県南部) (国外:日本固有) 山地の林下
- 花期 : 3〜5月
- 撮影月日・場所 :
1997年5月5日 静岡県天城山 中・花 同 上 下・シロバナ 2011年5月4日 静岡県伊東市 (上、下は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
関東でよく見られるカンアオイ類は、本種を含め3種類あり、本種は東京都と神奈川県にある。同じような分布をしているタマノカンアオイがあるが混生はしておらず、本種は葉の基部が張り出しているので葉だけでもわかる。
図鑑には葉に雲紋が多いとあるが、雲紋のない株の方が多いような気がしていて、何故ランヨウ(乱葉)というのかわからなかった。
しかし、伊豆半島のある山林下で、雲紋が異なるだけでなく葉の形も株ごとに違うこの花に出会い、乱葉と名づけられた理由が納得できた。
葉だけを見ていると、これらが全て同じ種類とはとても思えない。
ここには、花の色も白いシロバナランヨウアオイ(仮称)(一番下の写真)と呼べるような花もあった。
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