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- 科名・属名 : ウマノスズクサ科 カンアオイ属
注.学名(Asiram titaense)は正式には記載されていない模様。
- 特徴 :
草丈5〜10cmの多年草。
葉は三角形〜卵形、長さ4〜6cm、幅4〜5cm。先は鈍頭、基部は心形。表面は雲紋が入るか無地で、時に亀甲模様もある。裏面は青白い緑色か紅紫色。
花は長い筒形から卵形まで多様で、萼筒は長さ10〜19mm、幅12〜17mm。内部の縦隆起線は、平均12.5本。
なお、特徴の解説は「日本細辛・寒葵保存愛好会」のHP(https://kanaoiasarum.jomdo.com)の記述を参考にした。
- 分布・生育地 :
本州(愛知県) (国外:日本固有) 平地の林下
- 花期 : 12〜3月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2023年1月17日 愛知県知多半島 中1・全体2、以下全て 同 上 (上、中1、中2は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
丘陵地の一角、小道を上ると道端や林下に点々とカンアオイが葉を広げていた。
正式な記載はないようだが、愛知県知多半島の一部に分布する「チタカンアオイ」と呼ばれる種で、葉を捲るとびっくりするほど多くの花がついていた。
以前にも訪れたことがあるという花仲間は、この周辺も探したがこの辺りでしか見つけられなかったという。
同地域にあるスズカカンアオイとは、葉裏の色、萼筒に比べ萼裂片が短い、萼裂片に腺毛はあるが短毛はないなどの違いがあるとされる。
カンアオイ類は花の咲く時期や咲き方などから分布が広がりにくい性質があり、一つ山を越えるだけで違う種が分布していることも多い。
そのため園芸的に多くの種が知られているが、これらの学術的な位置付けが早く整理されることを願っている。
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