スズカカンアオイ(鈴鹿寒葵)

Heterotropa kooyana var. brachypodion


スズカカンアオイ

  • 科名・属名

  •  ウマノスズクサ科 カンアオイ属
     注.APG分類では、学名(Asarum rigescens var. brachypodion)
  • 特徴

  •  葉は卵形、卵状楕円形で、長さ6〜10cmの多年草。
     先はいくぶん尖り、基部は心形。質はやや厚く、暗緑色で光沢があり、雲紋がある。表面は葉脈に沿って凹むが、同じ仲間の変種であるアツミカンアオイほど顕著ではない。
     花は紫褐色でカンアオイによく似ているが、萼裂片が萼筒より長い。
  • 分布・生育地 :
     本州(静岡〜岐阜県、三重県北部) (国外:日本固有)
     山地林下

  • 花期 :  2〜3月(花は春まで残る)

  • 撮影月日・場所 :
     1997年4月20日  三重県藤原岳
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
    下・花 1985年3月24日    同  上

  • 撮影記 :
     東海地方に多いカンアオイである。三重県東部から静岡県西部にかけては一部ヒメカンアオイイワタカンアオイが分布するものの、大部分は本種である。
     初めてこの花を見たのは、三重県の藤原岳にフクジュソウを撮影にいった時で、目的がこの花でなかったためここに分布していることをすっかり忘れており、見つけたときは何か得したような気になった。

  • 同じ科の仲間の花
花