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- 科名・属名 :
ウマノスズクサ科 カンアオイ属
- 特徴 :
葉は広卵形で、長さ10〜20cmの多年草
先は鋭頭〜鈍頭、基部は心形。表面は暗緑色〜緑色で光沢があり、雲紋はない。葉の両面や長い葉柄は無毛。
花は緑紫色〜暗紫褐色、萼筒は長さ1.3〜1.5cm、径1.2〜1.5cm、上部はほとんど括れない。萼裂片は縁が外に反り返りうねりが著しい。
- 分布・生育地 :
九州(鹿児島県島嶼) (国外:日本固有) 常緑樹林下
- 花期 : 11〜12月(花は春まで残る)
- 撮影月日・場所 :
2015年4月9日 鹿児島県島嶼 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中、以下全て 同 上
- 撮影記 :
4月なのに東京で霙(みぞれ)の降った厳しい戻り寒波の一日、暖かいはずの鹿児島県の島も冷たい雨が降り続いた。
このカンアオイを撮影するためにわざわざやってきたのに、雨や寒さを理由に断念することなどできない。地図を頼りに雨の中出発した。
標識もほとんどない島の道、やっと登山道を見つけ登り始めると、さっそくこの花が現れホッとした。
雨で薄暗い林下、ストロボやライトを使って撮影したが、思い通りの絵にはならならなかった。
最初に感じたのは、葉が多くて葉柄が長いことで、葉を掻き分けて基部にある花を見つける感じだった。
花期は秋から冬とされているが、春先のこの時期でも新鮮な花が見られ、かなり遅い時期まで花が見られるようだ。
葉は大きくて雲紋はなく光沢があり、オオバカンアオイに似ているが、葉柄や萼は無毛であることが違いとされている。
いずれにしてもなかな出会える花ではないが、今度は天気のいい日に再会したいものだと思った。
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