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- 科名・属名 :
ウマノスズクサ科 カンアオイ属 注.APG分類では、学名(Asarum lutchuense)
- 特徴 :
葉は広卵形〜卵形、長さ10〜20cm、幅6〜15cmの多年草。
先は尖り、基部は心形。質は厚く、表面は光沢のある暗緑色で、雲紋はなく、無毛。
花は緑紫色〜暗紫褐色、萼筒は筒形で長さ、径とも1.2〜1.5cm、上部はやや括れる。萼裂片は平開し長さ1.2〜1.8cm、縁が外に反り返りうねりが著しい。萼筒外面や萼裂片の上部には短毛を密生する。雄しべは12個、花柱は6個。
- 分布・生育地
: 鹿児島県(奄美大島、徳之島) (国外:日本固有) 常緑樹林下
- 花期 : 12〜1月(花は春まで残る)
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1994年12月25日 鹿児島県奄美大島 中・全体2 2018年3月11日 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花、右下・葉 同 上
- 撮影記 :
この花を見たとき、まず驚かされたのはサトイモの葉ほどもある大きな葉であった。花も大きく、関東の普通の大きさのカンアオイを見慣れた目には新鮮に映った。
奄美大島に分布していて、同じような所に咲くフジノカンアオイも大きな葉をしており、南方系だから大きいのかなと思ったら、ミヤビカンアオイの葉は普通の大きさで、気温の関係だけではなさそうだ。
奄美大島にはこのほか数種のカンアオイ類が知られており、興味は尽きない島である。
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