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- 科名・属名 :
ウマノスズクサ科 カンアオイ属 注.APG分類では、学名(Asarum asperum var. geaster)
- 特徴 :
草丈10〜15cmの多年草。
葉は卵円形〜卵状楕円形で、長さ6〜10cm、幅4〜8cm。先は鈍頭、基部は深い心形。表面は深緑色でやや光沢があり、雲紋のあるものもある。
花は淡紫褐色、萼筒は台形状の壺形で肉厚、長さ6〜8mm、径8〜10mm、上部はくびれる。萼筒内部の隆起線の縦襞は15、横襞は2〜3。萼裂片は3個、卵形であまり開出せず、表面はシワ状の隆起があり、ごわごわした感じである。
別名 シシクイカンアオイ
花の色が黄緑色のものがあり、
アオバナツチグリカンアオイ(仮称)(f. 未定)という品種とした。
- 分布・生育地 :
四国(徳島県南西部〜高知県南東部) (国外:日本固有) 山地林下
- 花期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
2010年5月2日 徳島県海部郡 中、下 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
ミヤコアオイの変種で、花が肉厚、萼裂片はあまり開出せず、表面にシワ状の隆起があってごわごわしているという違いがあるとされている。
高知県南東部から徳島県の南西部の限られた地域に分布するカンアオイで、初めて株を見た時からもう20年以上経ったてやっと花に出会えた。
葉は他のカンアオイ類と同様の雲状紋であるが、花は萼筒が途中でひしゃげているという特徴があるので、一見して違うことがわかる。
自生地は道路際の法面、地面に這いつくばる必要もなく、撮影にはもってこいの場所で、落ち着いて絵になる花を探した。
チェックしていくと黄緑色の花も見つかった。栽培家が「アオジク(青軸)」と呼ぶアルビノで,アオバナツチグリカンアオイ(仮称)としたが、滅多に見られない花に出会えて大喜びした。
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