ウマノスズクサ(馬之鈴草)

Aristolochia debilis


ウマノスズクサ1

  • 科名・属名 : 
     ウマノスズクサ科 ウマノスズクサ属

  • 特徴 :
     草丈1m位になるつる性の多年草。
     茎は細く、全体粉白色を帯びる。
     葉は互生し、3角状狭卵形で4〜7cm、先は鈍頭、基部は心形、基部両側は耳状となる。葉柄は長さ0.8〜2cm。
     花は葉腋にサキソフォンに似た形で1個つき、黄緑色〜茶褐色で長さ3〜4cm。萼筒は細く上方へ曲り、基部は球形に膨らみ、舷部は斜めに切られた形でやや反り返る。舷部の内側は紫褐色。
     果実(刮ハ)は球形で長さ約1.5cm。

  • 分布・生育地 :
     本州(関東地方以西)〜九州  (国外:中国)
     草地や林縁

  • 花期 :  6〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     2000年8月15日  静岡県磐田郡
     中 2005年7月31日  東京都日野市
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     下左・花、下右・葉    同  上

  • 撮影記 :
     東京都の日野市を流れる浅川は自宅の近くということもあって、遠出しなかった時など散歩がてら植物観察に出かける。こんな都会の近くでも、タンポポはカントウが多く、秋にはアワコガネギクなども咲く。
     ある日、堤防上を歩いているとジャコウアゲハが何頭も草むらの上を舞っている。珍しいなと近づいてみると、食草である本種が斜面一杯に蔓を伸ばし、いくつか蕾も見えた。
     1週間後、期待して出かけると、きれいに草刈されていた。対応の遅れが批判される「お役所仕事」であるが、ここでは忠実なまでに守られていてがっかりした。
     堤防上などに多く、上の写真も静岡県天竜川の堤防上で撮影した。

  • 葉

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ウマノスズクサ2

花