ウマノスズクサ(馬之鈴草)

Aristolochia debilis


ウマノスズクサ1


  • 科名・属名 : ウマノスズクサ科 ウマノスズクサ属

  • 特徴 :
     草丈2〜3mになるつる性の多年草。
     茎は細く、全体粉白色を帯び、新芽は暗紫色。
     葉は互生、葉身は3角状狭卵形で、長さ3〜9cm、幅2〜5cm。先は鈍頭、基部は心形で基部両側は耳状となる。質はやや厚い紙質、両面とも無毛。葉柄は長さ1〜2cm。
     花は葉腋にサキソフォンに似た形で1個(稀に2個)つく。花柄は長さ2〜4cm。花被片は互いに合着して筒状になり、長さ3〜4cm、黄緑色〜茶褐色。花筒は細く上方へ曲り、基部は球形に膨らみ、舷部の上部は拡大して斜めに切られた形で狭三角形になり、先は鈍い鋭尖頭でやや反り返る。花筒内部には毛があるが後脱落し、舷部の内側は紫褐色で、短毛が散生する。雄しべは普通6個で、花糸がなく花柱に癒合し多肉質の短い花柱になり、周囲に葯がつく。
     果実(刮ハ)は球形〜楕円形、長さ2〜6cm、基部から6裂する。ただ、日本国内では結実は稀である。種子は扁平な卵状三角形、長さ4〜5mm、膜状の翼がある。

  • 分布・生育地 :
     本州(関東地方以西)〜九州  (国外:中国)
     草地や林縁

  • 花期 : 6〜8月

  • 撮影月日・場所 :
    上・全体1 2000年8月15日  静岡県磐田郡
    中上・全体2 2005年7月31日  東京都日野市
    (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
    中下・花序 2000年8月15日  静岡県磐田郡
    左下・花 2005年7月31日  東京都日野市
    右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     東京都の日野市を流れる浅川は自宅の近くということもあって、遠出しなかった時など散歩がてら植物観察に出かける。こんな都会の近くでも、タンポポはカントウが多く、秋にはアワコガネギクなども咲く。
     ある日、堤防上を歩いているとジャコウアゲハが何頭も草むらの上を舞っている。珍しいなと近づいてみると、食草である本種が斜面一杯に蔓を伸ばし、いくつか蕾も見えた。
     1週間後、期待して出かけると、きれいに草刈されていた。対応の遅れが批判される「お役所仕事」であるが、ここでは忠実なまでに守られていてがっかりした。
     堤防上などに多く、上の写真も静岡県天竜川の堤防上で撮影した。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
ウマノスズクサ2

花序

花