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- 科名・属名 :
ウマノスズクサ科 カンアオイ属 注.APG分類では、学名(Asarum yaeyamense)
- 特徴 :
葉は卵形で長さ10〜20cm、幅8〜13cmの多年草。
先は尖り、基部は鋭頭。葉の表面は緑色で光沢があり、普通斑紋が入らない。葉や葉柄に毛はない。
花は緑紫色で、萼筒の基部の広がった台形状の筒形、長さ1〜1.5cm、径1〜1.3cm、上部はくびれ、外側は短毛で覆われる。萼筒入口には口環があり、その周りも板状の隆起で囲まれる。萼筒内側は格子状の隆起線がある。萼裂片はうねりながら斜開〜開出し、表面には赤褐色〜緑褐色の皺がある。
- 分布・生育地 :
沖縄(西表島) (国外:日本固有) 常緑広葉樹林下のやや湿った所
- 花期 : 12〜3月
- 撮影月日・場所 :
2004年3月27日 沖縄県西表島 中 2007年2月18日 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 下左・花1 同 上 下右・花 2003年12月14日 同 上
- 撮影記 :
西表島のごく限られた場所に生育している。この島で知られる他の種は比較的小さな花を咲かせるのに対し、本種は葉も花も大きく、葉に斑が入らないことや光沢があることから奄美大島に分布するフジノカンアオイとの関連性も考えられるという。
この花があるという場所にでかけ探したが、大きな葉は見つかるものの花を付けている株は少ない。
やっと見つけた花も岩場の高いところに咲いているため撮影しづらかった。
2007年、この年は当たり年と見えて、3〜4個も花をつけている株がいくつかあった。
「日本の野生植物1(改訂新版)」では葉に雲紋が入るとあるが、雲紋が入った葉は見たことがない。
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