クロミノオキナワスズメウリ(黒実の沖縄雀瓜)

Melothria liukiuensis


クロミノオキナワスズメウリ(雌株)

  • 科名・属名 : ウリ科 スズメウリ属
     注.APG分類では、学名(Zehneria guamensis)

  • 特徴 :
     長さ3〜5mになるつる性の1年草。
     葉は広卵形〜円心形で、長さ幅とも5〜10cm。上面はざらつき、縁には粗い鋸歯があるが分裂しない。
     花は雌雄異株で、葉腋から花序を出し白色(のち黄色)の花をつける。雄花は長い花梗の先に多数傘状につき、雌花は腋生の花梗上に小数つく。
     果実(液果)は広楕円形で長さ1.5〜2cm。暗緑色に熟する。

  • 分布・生育地 :
     九州(奄美大島以南)〜沖縄 (国外:台湾(蘭嶼)、中国、ミクロネシア
     林縁、時に荒地

  • 花期 :   11〜4月?

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体(雌株) 2006年3月17日  沖縄県宮古島
     中・花(雌花) 2017年3月17日  沖縄県国頭郡
     左下・果実 2006年3月17日  沖縄県宮古島
     (上、左下は拡大写真あり、写真をクリック)
     右下・葉 2017年3月15日  沖縄県名護市

  • 撮影記 :
     和名のとおり果実が黒緑色になるのが特徴で、少し粉を吹いたような黒いラグビーボール形の実が鈴なりになっているのは壮観だ。
     花はオキナワスズメウリと同様、小さな目立たない花で、冬から春にかけて白色の花を咲かせ、花は後に黄色になる。
     オキナワスズメウリが林縁でも低い場所や地上を這っているのに対し、この花は林縁を覆うかのように上に広がりマント群落になっている場合が多い。

  • 葉

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花

果実