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- 科名・属名 : ヤドリギ科 オオバヤドリギ属
注.APG分類では、学名オオバヤドリギ科(LORANTHACEAE)マツグミ属(Taxillus yadoriki)
- 特徴 :
長さ1mのつる性常緑低木。半寄生。
茎はつる性で、若枝、葉柄、葉の裏面には赤褐色の毛が密生する。
葉は対生〜互生し、葉身は卵形〜広楕円形で、長さ2〜6cm、幅1.5〜4.5cm。先は円いか鈍形で、全縁。表面は無毛であるが、裏面は中脈が隆起し、赤褐色の樹枝状毛と星状毛が密生する。葉柄は長さ8〜15mm。
花は枝や葉の落ちた後から短い花序を出して束生状に数個つき、長さ約3cm、赤褐色で内側は緑紫色。花被は細長い筒形で、先は4裂し、裂片は線形で反曲する。
果実は広楕円形で長さ7〜8mm、赤熟する。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方南部以南)〜沖縄(沖縄島まで) (国外:中国(中南部)) 常緑樹の樹幹
- 花期 : 9〜12月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2019年8月31日 高知県香南市 中1・全体2 2015年12月1日 沖縄県国頭郡 中2・全体3 2005年10月1日 神奈川県中郡 (上、中1、中2は拡大写真あり、写真をクリック) 中3・花1 2005年10月1日 神奈川県中郡 中4・花2 2019年8月31日 高知県香南市 左下・花3 2015年12月1日 沖縄県国頭郡 右上・葉表、右下・葉裏 同 上
- 撮影記 :
見上げると枝にくっつくように咲いている、変わった形の赤い花が見えた。
常緑樹の樹幹や枝に寄生するこの花、この自生地はバックが空に抜け逆光になってしまうので曇天を期待していたが、残念ながら今日は雲ひとつない晴天で光線が入り込み、期待通りの写真にならなかった。
花は花弁が先端で反り返り、内側の緑色の目立つお洒落な花だ。葉の裏面は淡褐色だ。
10年後、初冬の沖縄でこの花に出会った。日本の南限の自生地の花は何だか感慨深かった。
沖縄(西表島)にはよく似たニンドウバヤドリギがあるが、若枝や葉柄に生える毛が灰褐色、葉裏も灰褐色で花の大きさも半分程度と小さいことが異なる。
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