ヤマゴボウ(山牛蒡)

Phytolacca esculenta


ヤマゴボウ

  • 科名・属名
  • : ヤマゴボウ科 ヤマゴボウ属

  • 特徴

  •  草丈1m程度の多年草。逸出帰化。
     茎は太く、円柱形で、緑色。
     葉は互生し、楕円形〜卵状楕円形で、長さ10〜15cm。先は鈍頭。
     花は頂生の総状花序となって直立し、花弁はなく花弁状の萼片は白色で、径約8mm。花序は果期にも垂れない。
     液果は8個の分果に分かれ、黒紫色に熟す。

  • 分布・生育地

  •  逸出帰化(中国原産)  道端、庭

  • 花期
  • : 6〜9月

  • 撮影月日・場所

  •  2009年5月30日 徳島県那賀郡
     中・花   同 上
     下・液果 2005年7月18日 神奈川県丹沢

  • 撮影記

  •  林道の斜面に白い塔のような花が何本か立っていた。直立する太い花序を持つこの花との初めての出会いだった。
     この花、中国原産で山奥などに帰化しているとあるが、地形図にも載っていない徳島県の山奥の新しい林道、車通りも少ないようなこんな場所に、どうやって入り込んだのか首を傾げざるを得ない。
     よく土産物屋で「ヤマゴボウの味噌漬」と称して売られているものは、アザミやゴボウの根で、この花は有毒で食べられない。名前につられて掘り取って食べると大変なことになるので注意が必要だ。
     同じような白い花を咲かせる帰化のヨウシュヤマゴボウがあるが、果期に花序が垂れ下がるので区別できる。

    同じ科の仲間の花
花

液果