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- 科名・属名 : ユキノシタ科 ユキノシ属
- 特徴 :
草丈20〜40cmの多年草。
根茎は横に這い、よく分枝する。
葉は根生、葉身は腎円形、5〜7深裂し、裂片は倒卵形で鋭頭、長さ4〜9cm、基部は切形。表面にわずかに疎らな毛がある。葉柄は長さ10〜21cm。
花弁は集散花序となり、多数つく。苞は披針形。花弁は白色、上の3片は披針形で短く、長さ4〜7mm、下の2弁は線状倒披針形、長さ10〜20mmと長い。萼裂片は長卵形、長さ1.5〜2mm、平開する。雄しべは10個、長さ3.5〜5mm、裂開前の葯は紅紫色。
果実(刮ハ)は卵形。種子は楕円形、長さ約0.8mm。
ダイモンジソウに似ているが、葉が深く裂けることや花期が異なる。
- 分布・生育地 :
本州(福井県)(国外:日本固有) 湿った岩上の斜面
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2003年6月8日 福井県 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
福井県の一地域に特産するこの花を写したくて地元の役場に問い合わせたものの、何の手がかりも得られなかった。
花仲間の情報を頼りに山中に分け入った。踏み跡があるので、誰か撮影に来たのかもしれないと辿ると、とんでもない高い所で行き止まりになった。
あきらめて戻る途中、もう少し探そうと思った谷筋で見上げた岩上にこの花が咲いていた。
何とか近づけないかと、つるつる滑る岩壁を木の根につかまりやっとのことで近づいて撮影した。
足元を気にしながらの撮影だったが、茎の赤さが印象的だった。
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