ダイモンジソウ(大文字草)

Saxifraga fortunei var. incisolobata


ダイモンジソウ1

  • 科名・属名 : ユキノシタ科 ユキノシタ属
     注.APG分類では、学名(S. fortunei var. alpina)

  • 特徴 :
     草丈5〜40cmの多年草。
     葉は根元に束生し、葉身は腎円形、長さ3〜15cm、幅4〜20cm。5〜17浅裂し、基部は心形〜くさび形、表面に粗い長毛があり、金平糖状のシュウ酸塩の結晶がある。葉柄は長さ5〜20cm。
     花は疎らな円錐花序となり、白色まれに淡紅色。苞は披針形。花弁は5個、花時には平開し、上の3個は楕円形で小さく、長さ3〜4mm、下の2個は線形披針形で長く、長さ4〜15mm。萼片は斜開し、卵形〜卵状楕円形、長さ2〜3mm。雄しべは10個、長さ3〜4mm、裂開前の葯は橙赤色〜暗紅色。子房は上位。
     果実(刮ハ)は卵形、長さ4〜6mm。種子は楕円形、長さ約0.8mmで平滑。
     葉の切れ込みや基部の形で、いくつかの変種があり、
     葉が腎円形で、基部は心形、掌状に5〜7中裂し、裂片が普通倒卵形のものを、
     ナメラダイモンジソウといい、
    葉が倒卵形で、基部がくさび形〜切形で、3〜7浅裂〜中裂し、裂片が卵形のものを、
     ウチワダイモンジソウという。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:朝鮮、サハリン)
     山地の湿った岩上

  • 花期 :   7〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1986年9月28日  神奈川県丹沢
     中・全体2 2005年9月23日  群馬県妙義山
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・花 1991年9月8日  北海道札幌市
     右下・葉 2005年9月23日  群馬県妙義山

  • 撮影記 :
     丹沢は東京から近く花も豊富な山である。ただし、山頂には平地から1500mあたりまで急登しなければならないため、結構ハードだ。
     その日はシラヒゲソウを探しに出かけ、同じような場所にこの花も咲いていた。
     葉の形や裂け方で、ナメラダイモンジソウやウチワダイモンジソウという変種が知られている。

  • 葉

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ダイモンジソウ2

花