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- 科名・属名 : ユキノシタ科 アジサイ属
- 特徴 :
高さ2〜3mの落葉または半常緑低木。
枝は太く、淡灰褐色で、楕円形の皮目が散生する。
葉は対生し、長楕円形〜卵状楕円形で、長さ10〜15cm、幅5〜10cm。先は尖り、基部は円形〜くさび形、縁には三角形状の鋸歯がある。質は厚く、表面は無毛で光沢があり、裏面は葉腋に短い縮毛があるほかは無毛。
花は枝先に集散状につき、径10〜20cm、小さな両性花と多数の装飾花からなる。装飾花は、花弁状の萼片が4個、淡紅色、淡青紫色で、径3〜4cm。
果実(刮ハ)は卵形〜楕円形、長さ6〜9mm、萼片と花柱が残る。種子は楕円形で両端は短い突起状の翼になり、長さ1mm以下。
- 分布・生育地 :
本州(関東〜伊豆半島、和歌山)、四国(足摺岬) (国外:日本固有) 沿海地の林縁、草地
- 花期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2003年7月20日 東京都八丈島 中上・全体2 1996年6月29日 静岡県伊豆半島 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花序 同 上 中下・花 2017年6月14日 静岡県下田市 左下・装飾花、以下全て 同 上
- 撮影記 :
自生地は関東地方〜伊豆半島の海岸沿いであるが、紀伊半島や四国の一部にも分布している。
自生地は狭いものの、花色が淡紅色、淡青紫色、紫色、時には白色と変化が多いことから、観賞用や園芸種として庭や公園などに植えられている。
ヤマアジサイによく似ているが、葉に光沢があること、葉裏の脈腋にだけ毛があることが違いとされている。
梅雨時、関東や伊豆の海岸植物を撮影に出かけると豪華なこの花に会うことができる。
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