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- 科名・属名 : ユキノシタ科 ユキノシタ属
- 特徴 :
草丈20〜50cmの多年草。
走出枝は出さないが、根茎は長く地表を這う。
葉と花茎は白色の腺毛に覆われる。
根出葉の葉身は円形〜腎円形、長さ2〜6cm、幅2〜7cm。13〜17に浅く裂け、基部は心形、縁には鋭い鋸歯がある。質はやや厚く、緑色。根出葉の葉身は、長さ(2−)5〜16cm。
花序は集散状となり、多数の花をやや疎らにつける。花弁は5個、開出し、白色で、上の3枚は広卵形で鈍頭、長さ3〜5mm、基部に濃い黄斑があり、明らかな爪がある。下の2枚は不揃いであるが長楕円形で両端は鋭頭、長さ10〜25mm。萼片は長楕円形〜卵状三角形、長さ2.5〜4.5mm、平開し、花後に反曲する。雄しべは10個、長さ約5mm、裂開前の葯は淡黄色〜淡紅色。子房は上位。心皮は中部まで合着し、上部に濃黄色の花盤がある。
果実(刮ハ)は広卵形、長さ約4mm。種子は楕円状、長さ約0.7mm、微細な乳頭状突起がある。
ユキノシタに似るが、花に赤い斑紋がなく、花期も早い。
- 分布・生育地 :
本州(関東〜近畿地方) (国外:日本固有) 山地の湿った岩上
- 花期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1997年4月26日 神奈川県大山 中上・全体2 1993年4月17日 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 1997年4月26日 同 上 左下・花、右下・葉 同 上
- 撮影記 :
名前の通りGWを挟んだ頃に咲くが、生育地が限られており、どこでも見られるという花ではない。
神奈川の生育地は谷沿いの斜面に群生し、急な斜面のため近づきにくかった。
花はユキノシタに似ているが、花期も1月以上早く、上の花弁に赤斑がなく黄色の斑だけである点が異なり、そのシンプルさが気に入っている。
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