ハチジョウショウマ(八丈升麻)

Astilbe thunbergii var. hachijoensis


ハチジョウショウマ1

  • 科名・属名 : ユキノシタ科 チダケサシ属

  • 特徴 :
     草丈25〜80cmの多年草。
     葉は3回3出複葉、頂小葉は広卵形〜楕円形。先は鋭尖形で基部は円形、縁には鋭い欠刻状の重鋸歯があろ。表面は光沢があり、無毛。
     花序は複総状または円錐状で多数つく。苞は披針形、長さ5〜8mmで花より長い。小苞は花柄と同長かやや長い。花弁は白色、さじ形で長さ4〜6mm。萼裂片は長円形、長さ2〜3mm、花弁の半分よりやや長い。
     果実(刮ハ)は長さ3〜4mm、縫合線に沿って腹側で裂開する。

  • 分布・生育地 :
     本州(伊豆七島) (国外:日本固有)
     山地の岩上

  • 花期 :   6〜7月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1996年7月13日  東京都伊豆諸島1
     中上・全体2 2019年6月30日    同  上2
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花序、以下全て    同  上 

  • 撮影記 :
     ハチジョウの和名のとおり八丈島の山地で良く見かけるが、八丈島以外にも伊豆七島の山地の岩上でで見られる。
     八丈島はひょうたんのような形をした島で、ひょうたんのふくらんだ部分に八丈富士と三原山という2つの700mを越す山がある。
     それぞれの山は植生も異なるので植物観察も非常に楽しく、その登山道脇や山頂部の岩場に多い。
     トリアシショウマの島嶼型の変種で、葉先が尾状にならず、光沢があることなどが異なる。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
ハチジョウショウマ2

花序

果実