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- 科名・属名 : ユキノシタ科 ネコノメソウ属
- 特徴 :
花茎の草丈10cm前後の多年草。
走出枝は花後伸び、先端に2〜3対の葉をつける。
花茎は赤みを帯び、無葉か時に1対の葉を対生する。
根出葉は花時まで残り、葉身は卵形〜楕円形、長さ2〜3.5cm、基部は切形で急に細まって葉柄となり、縁に6〜10対の鈍い鋸歯がある。表面は緑色で脈は浮き出る。
下部の苞は葉と同形、上部の苞は広楕円形、鮮黄色。
花弁はなく、萼片は4個で花時には直立し、淡緑色で、長さ1.5〜2mm。雄しべは8個、長さ約3mmで、萼片より長く、花時には直立する。裂開前の葯は暗紅色、後に黒紫色となる。花柱は直立し、長さ1〜1.7mm。
果実(刮ハ)は斜開し、2個の心皮は大きさが異なる。種子は広楕円形、長さ約0.5mm、隆条には根棒状突起が密に並ぶ。
- 分布・生育地 :
本州(福島県西部〜島根県の日本海側) (国外:日本固有) 山地の谷沿いの林下、湿地
- 花期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2008年4月13日 富山県氷見市 中・全体2 1996年4月28日 富山県下新川郡 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 2008年4月13日 富山県氷見市 右下・葉 1996年4月28日 富山県下新川郡
- 撮影記 :
日陰にはまだ残雪の残る日本海側で沢沿いに群生していて、よくコシノチャルメルソウなどと一緒に見ることが多い。
明るい黄緑色の苞は思いのほか大きく、暗い沢沿いや林下ではそこだけ明るく見える。
この仲間はよく似ているものが多いが、北陸地方には圧倒的にこの花が多いが、よく似ているヒダボタン系の花とは、この花の雄しべが萼片より長く飛び出ることで区別できる。
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