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- 科名・属名 : ユキノシタ科 チャルメルソウ属
- 特徴 :
草丈20〜50cmの多年草。
根茎はやや長く横に這い、先端に葉を束生する。
根出葉は広卵形で浅く5裂し、長さ3〜6cm、幅3〜5cm。先は鋭尖形、縁には不揃いの鋸歯がある。両面に白色の長毛があり、裏面は時にやや紅紫色を帯びる。葉柄は長さ3〜10cm、赤褐色の長毛が密生するが腺毛はほとんどない。托葉はほぼ無毛。
花は花茎の先に総状にやや多数つける。花茎の下部には曲がった長毛があり、上部には花柄とともに白色の腺毛が密生する。花弁は紅紫色を帯び、羽状に5〜9裂し、外面に腺点がある。萼筒は浅い倒円錐形、萼裂片は広三角形、花時に平開か反曲する。花糸は葯より短い。裂開前の葯は普通濃黄色。花柱は2個で短く、先は2裂する。
果実(刮ハ)は、花柱間で縫合線に沿って裂開する。種子は楕円形、長さ約1mm、種皮は褐色で平滑。
- 分布・生育地 :
本州(新潟県〜富山県東部) (国外:日本固有) 山地の谷沿いや林内の陰湿地
- 花期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1996年4月28日 富山県下新川郡 中上・全体2 1997年4月29日 新潟県北魚沼郡 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 1996年4月28日 富山県下新川郡 左下・花 1997年4月29日 新潟県北魚沼郡 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
新潟県から富山県の東部にかけての狭い地域に分布であるが、現地では割合に沢山生えている。
この時期、深山の沢沿いにはホクリクネコノメソウやアズマシロカネソウなど、この地域特有の植物が見られて楽しい。
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