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- 科名・属名 : ユキノシタ科 ネコノメソウ属
- 特徴 :
草丈4〜10cmの多年草。
走出枝はよく発達し、白色の軟毛を密生する。
根出葉は花時には枯れ、葉身は扇形〜円形、長さ3〜15mm、幅3〜17mm。先は円く、基部は広いくさび形〜切形、縁には5〜10個の丸い鋸歯がある。葉柄は長さ2〜10mm、有毛または無毛。
花は茎に先につき、径2〜4.5mm。花茎は暗紫色を帯び、白毛が少しあり、茎葉は小型で1対。花弁はなく、萼片は4個、花時には鮮黄色または黄緑色で直立し、卵円形〜広卵形で先端は円形、長さ1.5〜3mm。花後緑色になる。雄蕊は8個で直立し、萼片より短い。裂開前の約は鮮黄色。
果実(刮ハ)は斜開し、2個の心皮は同長。種子は卵円形で、長さ0.6〜0.7mm。隆条に乳頭状突起が並ぶ。
- 分布・生育地 :
本州(関東以西)、四国、九州 (国外:朝鮮、中国(東北部)、アムール、ウスリー) 山地の谷沿いの湿った所
- 花期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2004年4月29日 長野県佐久市 中上・全体2 1996年4月29日 栃木県日光 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 1980年5月5日 群馬県桐生市 左下・花2 2023年4月20日 長野県軽井沢 右上・根出葉、右下・茎葉 同 上
- 撮影記 :
萼片が平開しないで直立し比較的大きいため、上から見ると黄色の箱で囲まれたように見える。
ネコノメソウの仲間は、萼片が小さいものの、苞が鮮やかな色となるものが多く、本種は萼片の鮮黄色が目立つ。
佐久市の山中には、この花のほか珍しいツルカメバソウも咲いていた。
四国や九州にも分布しているが、九州で見た花は花期的に遅かったことも影響しているのか、全体の感じはかなり異なっていた。
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