コミノヒメウツギ(小実姫空木)

Deutzia hatusimac


コミノヒメウツギ1


  • 科名・属名 : ユキノシタ科 ウツギ属
     注.APG分類ではアジサイ科(HYDRNGEACEAE)、属名以下変わらず

  • 特徴 :
     高さ1.5〜3mの低木または小高木。、コス。  枝はよく分枝する。
     葉は対生、葉身は狭披針形〜長楕円状披針形、長さ4.5〜8cm、幅2.5〜3.5cm。先は漸尖形〜鋭形、基部は鈍形〜くさび形。表面には4〜6枝を持つ星状毛が散生し、裏面には5〜7枝を持つ星状毛が散生する。、コス。  花は今年枝から複2出集散花序になり、多数つける。花弁は5個、長楕円形で白色、長さ4.5〜6mm、先は鈍形。花筒と萼片には7〜11枝の星状毛が密生する。雄しべは10個、2輪につき、内側のものは長さ5〜6mm、外側のものは長さ6.2〜7.8mmで、花弁より長い。花糸には不明瞭な歯がある。、コス。  果実(刮ハ)は径約1.5mmと小さい。

  • 分布・生育地 :
     九州(大分・宮崎・熊本県) (国外:日本固有)
     山地、渓谷の石灰性砂岩の岩上

  • 花期 :   3〜5月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2022年4月25日  大分県佐伯市
     中上1・全体2、以下全て    同  上
     (上、中1は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     九州の花仲間と大分県南部に花見に出かけた際、九州の一部だけに分布すると言うこの花のことを教えられた。
     ヒメウツギによく似ているが、果実の小さいのが最大の特徴とのことだった。
     石灰岩地の岩場でウツギを見つけたものの花だけではよく分からず、前年の果実(刮ハ)が残っていて、比較すると(左下の写真)確かに小さいことがよく分かった。
     そのほか、葉の幅が狭いこと、雄しべの長さが花弁より長いことも違いとされている。

  • 葉(表)

    葉(裏)

    同じ科の仲間の花
コミノヒメウツギ2

花序

花

前年の果実(刮ハ)

果実(右ヒメウツギ・左コミ)