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- 科名・属名 : ユキノシタ科 ネコノメソウ属
- 特徴 :
草丈3〜8cも多年草。
根出葉は柄が短く、ロゼット状で、花後も残る。
花茎には1対の葉を対生し、葉身は卵形〜楕円形、長さ1.5〜2.5cm。基部は切形で急に狭まり葉柄となり、縁には内曲する鈍鋸歯がある。下部の苞は葉と同形、上部は長楕円形で黄緑色〜短茶褐色。
花は茎頂に集散花序となり、花弁はなく、萼裂片は直立〜やや斜開。雄しべは4個、萼と同長かやや長い。裂開前の葯は赤褐色、裂開後の葯は黄色。
- 分布・生育地 :
本州(鈴鹿、養老山地) (国外:日本固有) 石灰岩地の沢沿いの陰湿地
- 花期 : 4月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2009年4月11日 三重県鈴鹿山地 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花序、下・花 同 上
- 撮影記 :
10年程前、ネコノメソウに詳しい花仲間から、三重県の鈴鹿山地にホクリクネコノメに似ているが、雄しべが4個(ホクリクは8個)の花があると聞き撮影に出かけた。
沢沿いを歩いていくと点々と雄しべが4個で裂開前の葯が赤褐色のネコノメソウが現れた。多分これだろうと撮影したが、当時は未発表だったのでそのままになっていた。
2018年、「日本植物分類学誌」にこの花が「スズカボタン」として発表されたので、今回アップすることにした。
発表によると、ホクリクネコノメに似るが、植物体や花は全体に小さく、雄しべの数が4個と少なく、裂開前の葯は赤褐色であることなどが相違点とされ、多雪地の石灰岩地で変化したものとされている。
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