チシマクモマグサ(千島雲間草)

Sxifraga merkii


チシマクモマグサ1

  • 科名・属名 : ユキノシタ科 ユキノシタ属
     注.APG分類では、学名(S. merkii var. merkii)

  • 特徴 :
     草丈3〜8cmの多年草。
     根茎は地を這い、よく分枝して有花茎と無花茎を立ち上げる。
     葉は根元に集まり、葉身は倒卵形〜長楕円形、長さ6〜15mm。先はやや鋭形となり分裂せず、全縁で縁に腺毛が生える。質はやや肉質。茎葉は小さい。
     花は花茎の先に1〜4個つけ、径約1.2cm。花茎と花柄には短い腺毛が密生する。花弁は白色、広卵形で先は円い。子房の先は2裂し、柄に腺毛がある。

  • 分布・生育地 :
     北海道(大雪、夕張、知床山系) (国外:千島列島、シベリア、カムチャッカ半島)
     高山の岩礫地

  • 花期 :   7〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1981年7月22日  北海道大雪山
     中上・全体2 1992年8月23日    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花1 1980年7月28日    同  上
     左下・花2 1992年8月23日    同  上
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     大雪山の雪解け跡の砂礫地に、この花だけが点々と咲いているのによく出会う。
     早く雪の溶けたところは7月に咲くが、8月末でも雪解けが遅いところでは新鮮な花がある。
     本州中部の高山帯に生えるクモマグサとよく似ているが、葉の先が鋭形で裂けないのが違いである。

  • 葉

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チシマクモマグサ2

花1

花2