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- 科名・属名 : ユキノシタ科 アジサイ属
注.APG分類ではアジサイ科(HYDRNGEACEAE)、属名以下変わらず
- 特徴 :
長さ15mになる落葉性つる植物。
幹は木や岩上を這い、今年枝は赤褐色で縮れた毛があり、古くなると樹皮は縦にはがれる。
葉は対生し、今年枝に2〜3対つき、広卵形〜卵円形、長さ6〜12cm。先は鋭尖形、基部は切形〜浅心形、縁には細かい鋭鋸歯がある。質は洋紙質、両面とも脈に沿って短毛がある。葉柄は長さ3〜9cm。
花は枝先に径10〜17cmの散房状集散花序となり、装飾花は白色で径2〜4.5cm、3〜7個が両性花を取り囲む。花弁状の装飾花の萼片は4個、倒卵形〜広卵形で白色。両性花の花筒は倒円錐形、長さ1.5〜2mm。花弁は5個、黄白色で先端がくっついて帽子状のまま落下する。雄しべは15〜20個。
果実(刮ハ)は球形、径約3.5mm。種子は多数あり、扁平な卵形で長さ約1.5mm、淡褐色で縁に翼がある。
別名 ゴトウヅル
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:南千島、樺太、朝鮮(南部)) 山地
- 花期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1979年7月20日 北海道大雪山麓 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中上・花序 1991年6月23日 北海道札幌市 中中・両性花 2016年7月1日 静岡県富士山麓 中下・装飾花 2015年7月21日 群馬県至仏山 左下・果実(刮ハ) 2023年9月14日 山梨県南都留郡 右下・葉 2016年7月1日 静岡県富士山麓
- 撮影記 :
どちらも北海道の写真であるが、北海道〜九州までの山地にあり、木に這い上がるものには、10m以上の高さまで伸びるものもある。
パッと目にはイワガラミに似たような感じであるが、イワガラミの装飾花が1個しかないのに対し、この花は普通4(3)個の花弁状の萼片があるので違いがわかる。
本当の花は数個の装飾花に囲まれた中にあり、装飾花に目を奪われがちだが、アップで見るとなかなか美しい。
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