ウメバチソウ(梅鉢草)

Parnassia palustris var. palustris


ウメバチソウ1

  • 科名・属名 :
     ユキノシタ科 ウメバチソウ属

  • 特徴 :
     草丈10〜50cmの多年草。
     根出葉は数個が束生し、卵形〜広円形で長さ、幅とも1.5〜4cm。先は円形、基部は心形。葉柄は長い。茎葉は無柄でやや茎を抱く。
     花は茎頂に1個上向きにつき、白色で径2〜2.5cm、花弁は5個、広卵形〜楕円形で緑色の平行脈が目立つ。仮雄しべは5個で先が12〜22裂し、先端に黄色い腺体がつく。

  • 分布・生育地 : 
     北海道〜九州  山野の日当たりのいい湿地

  • 花期 :  8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     2009年10月3日  大分県九重
     中 1988年8月31日  長野県霧が峰
     下・花 2009年10月3日  大分県九重

  • 撮影記 :
     秋、低地から高原の日当りのいい湿地でよく見かける花で、その清楚な佇まいは秋を感じさせる。
     北海道から九州まで広く分布するが、高山の夏山で見かけるのはこの花の高山型の変種のコウメバチソウの可能性がある。
     ただ、コウメバチソウの分布は本州(中北部)〜北海道の高山湿地であることや、仮雄しべの先が本種では12〜22裂するのに対し、コウメバチでは7〜11裂という違いがある。

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ウメバチソウ2

花