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- 科名・属名 : ユキノシタ科 ウツギ属
注.APG分類ではアジサイ科(HYDRNGEACEAE)、属名以下変わらず
- 特徴 :
高さ約1〜1.5mの落葉低木。
枝はよく分枝し、褐色を帯び、無毛で、普通垂れ下がる。
葉は対生、葉身は広楕円形〜卵形、長さ5〜13cm、幅2.5〜6cm。先は鋭尖形、基部は鈍形または円形、縁には微細な鋸歯がある。質はやや厚く膜質で、表面には星状毛を散生し、裏面は脈上だけに星状毛がある。葉柄は長さ4〜10mmで、星状毛を散生する。
花は枝先に円錐花序となって5〜10花つき、花弁は5個、白色で、長楕円状倒披針形〜楕円形、長さ10〜11mm、幅5〜6mm。外面に星状毛を散生する。雄しべは10個、花弁と互生するものが対生のものより長く、長さ8〜9mm、葯は濃黄色、葯の下から基部にかけて翼があるが、その上端に翼はない。花柱は3〜4個、長さ9〜10mm、雄しべよりわずかに長い。
果実(刮ハ)は球形で、径3〜4mm。
別名 ヤエヤマヒメウツギ
- 分布・生育地 :
沖縄(西表島) (国外:日本固有) 断崖上
- 花期 : 3〜4月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2010年3月19日 沖縄県西表島 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花、下・葉 同 上 下・ 年月日
- 撮影記 :
出発時間が遅かったため目的地まで行きつけず、沢沿いの岩場で昼食をとることになった。
おにぎりを片手に何かないかと辺りを探すと、咲き始めたばかりの白い樹の花が目に入った。
マルバウツギの花によく似ている。ウツギの仲間でこの島に分布するのはこの花しかなく、しかも稀な花だったはず。
花の盛期は過ぎていたが、しっかり撮影した。
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