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- 科名・属名 : ユキノシタ科 ネコノメソウ属
- 特徴 :
草丈7〜15cmの多年草。
花後走出枝が伸びる。
根出葉は対生して花時にも残り、広卵形〜狭卵形で長さ0.5〜5cm。茎葉は卵円形〜卵状楕円形。基部はくさび形、縁には4〜9個の内曲する鋸歯があり、表面には灰白色の斑紋が入る。葉柄は長いものは2cm。
花は暗紅色をした花茎の先につき、径3〜4.5mm、花弁はなく、下部の苞は楕円形〜楕円状披針形で暗緑色〜濃緑色、上部の苞は卵形で淡黄色〜淡黄緑色。萼裂片は暗褐紫色〜淡緑色でほぼ直立する。雄しべ4(8)個、萼裂片より長く、長さ2〜3mm。裂開前の葯は暗紅紫色。
果実(刮ハ)は刺股状、やや扁平、花柱間で斜開する。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方以西)〜九州 (国外:日本固有) 低山帯の沢沿いの暗い水湿地
- 花期 : 3〜4月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2003年4月13日 東京都高尾山 中上・全体2 同 上 中下・全体3(蕾) 2022年3月16日 同 上 (上、中上、中下は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 2015年3月18日 東京都稲城市 右下・根出葉 同 上
- 撮影記 :
イワボタンの変種で、関東地方以西に分布している。
イワボタンとの違いは、萼片がほぼ直立し、裂開直前の葯が暗紅色で、花糸、花盤、花柱や子房も紅紫色を帯びることである。
春先は山は冬景色、勢いスミレ類の宝庫の高尾山によく出かける。
そんな時、沢沿いでこの花の群生によく出会う。上部の苞の基部の黄緑色と萼裂片の暗褐紫色、葯の暗紅色のコントラストは鮮やかだ。
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