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- 科名・属名 : ユキノシタ科 ズイナ属
注.APG分類では、ズイナ科(ITEACEAE)、属名以下変わらず
- 特徴 :
高さ1〜2mの落葉低木。
枝はよく分枝し、横に広がり、今年枝は淡緑色。前年枝は褐色で、円形や楕円形の皮目が疎らにあり、古くなると剥れる。
葉は今年枝につき、(2−)3〜5個(花序をつけない枝では6〜8個もある)が互生、葉身は卵状長楕円形〜卵形、長さ5〜12cm。先は鋭形、基部はくさび形〜円形、縁にはやや不揃いの細かい鋸歯がある。質は草質、両面とも脈に沿って微毛があるか無毛、裏面の即脈は突出する。葉柄は長さ5〜13mm。
花は枝先に長さ5〜17cmの総状花序となり、花序軸には短く白い開出毛が密生し、1節に1〜3個の小さな花を束生する。花弁は5個、三角状披針形〜狭披針形、長さ3〜5mm、直立または斜上し、果期まで残る。花筒は萼裂片より短く、浅い椀状、萼裂片は5個、三角状披針形、長さ約1mm、花時には斜開する。雄しべは5個、花糸は長さ約1.5mm。葯は長さ0.5mm。
果実(刮ハ)は広卵形、宿存する花柱を含め長さ約3.5mm。種子は扁卵形、長さ約0.8mm、9月ごろ黒熟し、網状の模様がある。
- 分布・生育地 :
本州(近畿地方南部)、四国、九州 (国外:日本固有) 林縁、沢沿い
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2003年5月16日 愛媛県松山市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 下・花 同 上
- 撮影記 :
仕事で訪れた愛媛県、翌日短時間であったが山間部を歩いて見た。
愛媛には夏に訪れたことはあったがこの時期は初めて、アオテンナンショウなど初めての花との出会いがあった。
帰りの時間が気になる頃、道端でこの花に出会ったが、時間がなかったことや樹の花にさほど興味がないこともあり、いい写真にならならなかった。
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