エヒメアヤメ(愛媛菖蒲)

Iris rossii


エヒメアヤメ1


  • 科名・属名 : アヤメ科 アヤメ属

  • 特徴 :
     草丈5〜15cmの多年草。
     葉は長さ20cm程度、幅2〜10mmと狭く、花後伸びて長さ30cm程度になる。
     花は茎頂に1個つき、青紫色で径4〜5cm。外花被片は狭倒卵形で、中央から基部にかけて黄色、内花被片はへら形で外花披片より小さく直立する。花柱の上部は3分枝に分かれ、分枝の先は2裂する。雄しべは3個、花柱分枝の下側に沿ってつく。
     果実(刮ハ)は球形、径約8mm。
     別名 タレユエソウ

  • 分布・生育地 :
     本州(中国地方)、四国、九州 (国外:朝鮮、中国(東北部)
     山地

  • 花期 :   4〜5月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2004年5月1日  大分県由布市
     中上・全体2 1988年4月24日  広島県三原市
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花1 2004年5月1日  大分県由布市
     左下・花2 2023年4月11日    同  上
     右下・葉 2022年4月24日    同  上

  • 撮影記 :
     この花との初めての出会いは、広島県西部の駅からかなり離れた明るい松林の下、柵で囲われた保護地の中だった。
     管理の方の了解をもらって中に入り撮影したが、降り出した雨粒が邪魔なうえ、何となくすっきりしない気分だった。
     十数年後、大分県のある高原へ撮り直しに出かけた。斜面を黄色に染めるキスミレは残花となっていたものの、野焼き後の草原の所々に青紫色の花が目立った。
     数人のワラビ採り以外は誰もいない草原、柵もないし誰の目を気にすることない。あちこち歩き回り、ズボンの裾は真っ黒にしながら思う存分撮影した。

  • 葉

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