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- 科名・属名 : アヤメ科 アヤメ属
- 特徴 :
草丈30〜90cmの多年草。
葉は根生し、剣状線形、長さ20〜40cm、幅1.5〜3cmと広い。
花茎は分枝し、花は茎頂に2〜3個つき、径約8cm。花は6個の紫色の花被片からなり、3個の外花被片は幅広く開出して垂れ下がり、基部は黄色〜白色で紫色の網目が入る。内花被片は卵状披針形、長さ1cm程度で目立たず、先は芒状に5〜6mmの長さに鋭く尖り、葯は長さ約12mm。花柱の先は2深裂し、裂片には鋸歯がある。
果実(刮ハ)は楕円形、長さ3〜3.5cm。
- 分布・生育地 :
本州(中部地方以北)〜北海道 (国外:朝鮮、中国、ロシア、アラスカ、カナダ東部) 高地や寒地の湿った草原
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2008年7月20日 長野県志賀高原 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花1 同 上 左下・花2 2018年7月19日 長野県栂池 右下・葉基部 同 上
- 撮影記 :
夏の高原の湿地などで群生する美しいアヤメの仲間であるが、どういうわけか撮影済みリストにこの花はなかった。
この夏、志賀高原のリフト下でこの花の小さな群落に出会い、やっとまともに撮影した。
冬はスキー場になるのだろうが、そのあたりは水がにじみ出てくるような湿った草原で、他にもホソバノキソチドリなど、湿地に見られる花がいくつか咲いていた。
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