ナベワリ(なべ割り)

Croomia heterosepala


ナベワリ

  • 科名・属名 : ビャクブ科 ナベワリ属

  • 特徴 :
     草丈30〜60cmの多年草。
     葉は互生し、卵状楕円形で長さ6〜15cm、幅3〜8cm、先は急に尖り、光沢はない。
     花は葉腋から垂れ下がった細い花茎の先に、黄緑色の小さな花を下向きに咲かせる。
     花被片は4個で広卵形、平開し外側の2個のうち1個は大きい。葯は黄赤色。

  • 分布・生育地 :
     本州(関東地方以西)〜九州 (国外:日本固有)
     暖地の林下

  • 花期 :  4〜5月

  • 撮影月日・場所 :
     1989年3月26日  高知県室戸岬
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花 2015年5月11日  神奈川県箱根
     下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     3月末、本州ではまだ数えるほどしか春の花の咲かない時期、南国高知のそれも黒潮に突き出した室戸岬の周辺は、多くの花が見られる。
     目的のルリハコベは見つけたものの、朝早すぎてまだ開花していない。時間つぶしにと入った林下で思いがけずこの花に出会った。こういう出会いは嬉しい。
     和名の由来は、葉を舐めると舌が割れる「舐め割り」から由来しているそうである。舐めても舌が割れることはないが、毒草であることは間違いない。

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花

葉