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- 科名・属名 : ビャクブ科 ナベワリ属
- 特徴 :
草丈30〜60cmの多年草。
葉は互生し、5〜7個つき、葉身は卵状楕円形、長さ6〜15cm、幅3〜8cm。先は急に尖り、基部は円形〜切形〜浅心形、縁は細かく波打つ。裏面に光沢はない。
花は葉腋から垂れ下がった細い花茎の先に下向きに咲き、黄緑色で径約2cm。花柄は長さ3〜5cm、小さな苞があり、関節がある。花被片は4個、平開し、外側の1個は大きく、卵円形で先は円形〜鈍形、長さ8〜10mm。他の3個は広卵形、長さ5〜7mm。雄しべは4個、直立し、花糸は太く、黒紫色で平滑。葯は黄赤色。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方以西)〜九州 (国外:日本固有) 暖地の林下
- 花期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1989年3月26日 高知県室戸岬 中上・全体2 2009年4月25日 徳島県名東郡 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花1 2015年5月11日 神奈川県箱根 左下・花2 2023年5月20日 静岡県富士山 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
3月末、本州ではまだ数えるほどしか春の花の咲かない時期、南国高知のそれも黒潮に突き出した室戸岬の周辺は多くの花が見られる。
目的のルリハコベは見つけたものの、朝早すぎてまだ開花していない。
時間つぶしにと入った林下で思いがけずこの花に出会った。こういう出会いは嬉しい。
和名の由来は、葉を舐めると舌が割れるほど痛い「舐め割り」から由来しているそうである。舐めても舌が割れることはないが、毒草であることは間違いない。
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