ホソバミズヒキモ(細葉水引藻)

Potamogeton octandrus


ホソバミズヒキモ1

  • 科名・属名 :
     ヒルムシロ科 ヒルムシロ属
     注.APG分類では、学名(var.octandrus)

  • 特徴 :
     水生の多年草。
     水中茎は細く、よく分枝する。
     葉は2形で、沈水葉は、狭線形で長さ6〜15mm、幅1mm以下。托葉があり茎を抱く。浮水葉はやや対生し、長楕円形〜広披針形で、長さ2〜2.5cm、幅5〜10mm。基部はくさび形で、葉柄は葉身と同長かやや長い。
     花は1〜1.5cmの穂状花序となり、4〜8花を疎らにつけ、花被片は4個、菱状形卵形で黄緑色。花柱は短く、長さ約0.5mm。
     果実は卵形で平滑、背面の稜は全縁か不明瞭な突起がある。

  • 分布・生育地 :
     日本全土 (国外:朝鮮、中国、東南アジア)
     池や沼

  • 花期 :  5〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2015年8月29日  広島県世羅郡
     中上・全体2 2012年6月10日  沖縄県西表島
     中中・全体3 2019年7月12日  宮崎県児湯郡
     (上、中うえ、中中は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花1 2015年8月29日  広島県世羅郡
     左下・花2 2019年7月12日  宮崎県児湯郡
     右上・葉1 2015年8月29日  広島県世羅郡
     2019年7月12日  宮崎県児湯郡

  • 撮影記 :
     西表島のほとんど流れのない堀、両側は葦が生い茂っている。
     所々に覘く水面に、ピンクのオオミズオオバコの花が見え、下流に細い浮水葉の水草が目に入った。
     珍しいコバノヒルムシロと思い、滑りやすい土手に足場を作り、できるだけ近づいて撮影した。
     帰って植物誌などをチェックしたところ、コバノヒルムシロではなく本種ということがわかった。
     その後、広島県の池でも出会った。

  • 葉1

    葉2

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花1

花2