オオミズオオバコ(大水大葉子)

Ottelia alismoides


オオミズオオバコ

  • 科名・属名
  • : トチカガミ科 ミズオオバコ属

  • 特徴

  •  水中に生える1年草。
     葉は根生し、楕円形〜広卵形で、長さ10〜30cm、時に50cm。縁には波状のシワがあり、葉柄がある。葉の形や大きさは変化が多い。
     花は長い柄のある苞鞘の中に1個つき、水面上で開花し、花弁は3個で、白色〜淡紅色。雄しべは6個で、葯は外向きになる。
     ミズオオバコに似るが、雄しべが6個で外向きであることが異なる。

  • 分布・生育地

  •  沖縄  水田、溝

  • 花期
  • : 2〜5月?

  • 撮影月日・場所

  •  2009年2月21日 沖縄県西表島
     下・花   同 上

  • 撮影記

  •  ミズオオバコと同一視する考え方もあるが、「日本の野生植物」(平凡社)や「沖縄県レッドデータブック」では別種としている。
     北東の季節風の吹きつける真冬の1日、南国西表島とはいえどんよりと曇り時々小雨が混じる肌寒い陽気で、上着が離せない。
     何気なしに車を止めた道路脇の水溜り、オオバコの花が見えた。「ここにはオオミズオオバコがある」との同行者の話で近寄ったが、悪天候と時間のせいか、花は半開きでパッとしない。
     翌日、天候は回復したが、花は手の届かない距離、肝心の雄しべの数が多いというミズオオバコとの違いがはっきりとは写せなかった。
     その後何度かその場所に立ち寄ったが、環境が変わって消えてしまった。

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花