ホンゴウソウ(本郷草)

Andruris japonica


ホンゴウソウ1

  • 科名・属名

  •  ホンゴウソウ科 ホンゴウソウ属
     ウエマツソウ属(Sciaphila)の考え方あり

  • 特徴

  •  草丈3〜13cmの多年草。腐生植物。
     茎は細く、葉は鱗片状で長さ1.5mm、紫褐色をしている。
     花は茎の先に0.5〜2cmの総状花序をつくり、4〜15個の花をつける。
     花序の上部に雄花、下部に雌花がつく。雄花は直径約2mm、花被片は紫紅色で6裂し、雄しべは3個で葯隔から針状の付属突起が伸びる。雌花は直径約1.5mm、多数の雌しべが球状に集まる。
     和名のホンゴウ(本郷)は、この植物が発見された三重県北部の地名。

  • 分布・生育地

  •  本州(関東地方以西)〜沖縄
     暗い林内の落葉の間 

  • 花期
  • : 7〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  2010年7月31日 徳島県海部郡
     中 1994年9月24日 鹿児島県奄美大島
     下 2010年7月31日 徳島県海部郡

  • 撮影記

  •  初めてこの花を見たのは奄美大島で、落葉の間から花茎を上げ、小さな紅い玉のようなものがついていた。
     これが花だと思っていたが、その後よく知るにつれ、開花した雄花が撮れていないことに気がついた。
     小さい花で気がつかないことが多く、花被片が開いているかどうかは、よほど目を近づけないとわからないので、なかなか撮りなおしができていなかった。
     やっと、明るい林下でこの花に出会い、花被片の開いているのを確認したうえ、這いつくばって撮影した。
     よく似たウエマツソウは、アップでみると花の違いがよくわかる。

    同じ科の仲間の花
ホンゴウソウ2

花序