ツクシクロイヌノヒゲ(筑紫黒犬の髭

Eriocaulon nakasimanum


ツクシクロイヌノヒゲ1

  • 科名・属名 : ホシクサ科 ホシクサ属
     注.APG分類では、学名(Eriocaulon kiusianum)

  • 特徴 :
     草丈5〜20(〜40)cmの1年草。
     葉は線形で長さ10〜18cm、幅は基部で3〜6mm。
     頭花は倒円錐形で径4〜5mm。総苞片は長楕円形で鈍頭、頭花より少し短い。花床は無毛。花苞は倒卵状長楕円形で長さ約2mm。
     雄花は長さ約2mm、萼は仏炎苞状に合着し、黒色で上部が浅く3裂する。花弁は下部が筒状に合着、上部の裂片の内側に黒腺がある。雌花は長さ約2mm、萼は雄花同様合着し、上部は浅く3裂する。花弁は3個、離生し、披針状へら形で中央花弁は線形。
     果実(刮ハ)は3室。種子は褐色で楕円形、長さ約1.3mm。

  • 分布・生育地 :
     本州〜九州(屋久島まで) (国外:朝鮮)
     湿地

  • 花期 :   9〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     2015年10月13日  宮崎県児湯郡
     中、以下全て    同  上
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     1週間前にちょうどいい状態だったと聞き、間違いなく見られると安心していたが、生えていたという辺りを見てもそれらしき花が見当たらない。
     目を凝らしてもう一度探すと、花茎が倒れているこの花が見つかった。
     長期間あまり変化なく咲いていると思っていたら少し違うようだ。
     クロヌノヒゲに似ているが、全体にやや大きくて花数も多く、花床が無毛、雌花の基部が漸尖形で柄状にならない等の違いがある。

  • 葉

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ツクシクロイヌノヒゲ2

花