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- 科名・属名 : イグサ科 イグサ属
注.APGV、W分類では、学名(J. setchuensis)
- 特徴 :
草丈20〜100cmの多年草。
根茎は匍匐し、節間は短い。
茎は円筒形で直立し、表面はやや粉緑色を帯び、数本の明瞭な縦筋がある。葉鞘の縁は発達し、半透明の薄膜になる。
花序は集散状で疎らに散開し、30〜70個の単生花がつく。花序軸は全て斜上する。花被片は卵状披針形で鋭頭、背部は緑色、長さ2〜2.3mm。雄しべは3個、葯は花糸とほぼ同長。
果実(刮ハ)は卵状球形でやや丸みを帯び鈍頭、緑褐色で強い光沢があり、花被片より長く、1室で3隔膜がある。種子は長さ約0.6mm、鉄錆色。
イグサに似ているが、茎に明瞭な縦筋のあることなどが異なる。
- 分布・生育地 :
本州〜九州 (国外:朝鮮、中国) 河川敷や湖沼の湿地
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2022年5月11日 宮崎県東臼杵郡 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花序、以下全て 同 上
- 撮影記 :
宮崎県の渓谷沿いの遊歩道、山裾から滲み出た水で湿った道端にイグサに似たこの花が生えていた。
イグサとは何となく感じが違うと思い、ひょっとして本種ではないかと思い、違いである茎の縦筋を確認すると、かなりはっきりした縦筋があり本種と判断した。
検索表ではイグサとの違いは、3隔室であることや、果実(刮ハ)が長く鈍頭などの違いが書かれているが、それらの確認ができていないので、同定に100%の自信はない。
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