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- 科名・属名 : イグサ科 イグサ属
- 特徴 :
草丈30〜50cmの多年草。
葉は株に互生、葉身は細い線形で扁平、長さは茎より短く、幅約1mm。縁は上面に曲がり、葉鞘と葉身の境にある葉耳は長さ2〜3mm、灰白色で膜質。
花は茎の先端に集散花序となって小枝の先に1個つく。花被片は鱗片状で披針形、先が鋭く尖り、内片が3個、外片が3個あり、ほぼ同長で長さ約4mm、淡緑色で縁は白色膜質。雄しべは6個、花被片の長さの1/2、葯は花糸の約1/2。
果実(刮ハ)は卵状披針形で緑褐色、花被片と同長かやや短く、光沢がある。種子は倒卵形、長さ約0.5mm、粘液が多い。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:中国、ヨーロッパ、南北アメリカ、オーストラリア) 道端、草地
- 果(花)期 : 6〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2021年6月12日 静岡県駿東郡 中・全体2(果期) 2015年6月10日 東京都稲城市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 2021年6月12日 静岡県駿東郡 左下・花 同 上 右下・果実 2017年7月20日 神奈川県箱根
- 撮影記 :
自然度の高い場所よりも、人の踏みつけた草地や道端などでよく見られる。
オオバコのように繁殖力が強い植物なのだろう。
写真も、多摩川の堤防の遊歩道、箱根の遊覧船乗り場近くの芝地などで撮影したもので、綺麗な花が咲くわけではないので気づかれずに踏まれていることが多い。
図鑑によると、花序の大きさ、果実(刮ハ)の形など変異が大きく、また似たような帰化種があることから、そのうち研究が進んで分けられる日がくるかもしれない。
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