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- 科名・属名 : イグサ科 スズメノヤリ属
注.APG分類では、学名(L. plumosa subsp. plumosa)
- 特徴 :
草丈15〜25cmの多年草。
根出葉は広線形、長さ15cm、幅3〜5mm、縁に白い毛がある。茎葉は2〜3個、根出葉より短く、幅も狭い。
花は茎頂に集散花序をつけ、細い柄の先に1個ずつつける。花被片は6個、披針形で先は尖り淡褐色、縁は淡緑色で膜質。雄しべは6個、花被片よりやや短く、葯は線形で花糸と同長かやや長い。小苞は卵形で花の1/2の長さ、縁に毛がある。
果実(刮ハ)は円錐形で花被片より長く、長さ3〜4mm、黄褐色で光沢がある。種子は広楕円形、長さ約1.6mm、種子と同長の種枕がある。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:中国、インド、ネパール、ブータン) 山野の草地
- 花期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2015年4月18日 熊本県菊池市 中上・花(蕾) 同 上 中下・全体2(果実期) 2015年5月16日 岡山県英田郡 (上、左下は拡大写真あり、写真をクリック) 下・果実 2015年5月17日 奈良県吉野郡
- 撮影記 :
細い花茎の先に1個花をつけるのが特徴で、同じ属で花を数個つけるヤマスズメノヒエなどとの違いである。
図鑑には山野の草地と書かれているが、出合ったのはどれも山地の林下や沢沿い、低地では目にしたことがない。
写真はどれも花の盛期の時期ではなかったが、花のアップは美しいようなので、今度は気をつけて見つけたい。
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