アキメヒシバ(秋雌日芝)

Digitaria violascens


アキメヒシバ1


  • 科名・属名 : イネ科 メヒシバ属

  • 特徴 :
     草丈20〜50cmの1年草。
     茎は基部で斜上して分枝し、上部は直立する。
     葉は線形、長さ6〜12cm、幅5〜8mm。表面はやや粉白を帯び、普通無毛だが、時に疎らに毛がある。葉鞘は疎らに長毛がある。
     花序は茎の先に掌状に分枝した4〜10個の総をつけ、つく位置はずれることもある。総は斜上し、長さ5〜10cmで、多数の小穂をつける。小穂は卵状楕円形で丸みがあって総に密着し、中央部が最も幅が広く、長さ1.5〜2mm、灰白色で赤紫色を帯びることが多い。
     第1包類はほとんど消失し、第2包類は長い。

  • 分布・生育地 :
     日本全土 (国外:朝鮮、中国、他南アメリカに帰化)
     低地の道端、草地

  • 花期 :  8〜11月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2017年9月16日  神奈川県川崎市
     中1・全体2 2023年9月14日  山梨県南都留郡
     (上、中1は拡大写真あり、写真をクリック)
     中2・花序    同  上
     中3・総1 2017年9月16日  神奈川県川崎市
     中4・総2 2023年9月14日  山梨県南都留郡
     左下・小穂、右上・葉鞘    同  上

  • 撮影記 :
     夏の終わりから秋にかけて日本全土で見られるが、よく似たメヒシバも同時に見られるので区別は大変だ。
     違いはこの花の小穂が丸みを帯び、最も幅の広い位置が中央にあること、第2包類が長いことや、総のつく位置がほぼ同じであること(時にずれる場合もあるので注意)などである。
     そのことは知識としてわかっているつもりだが、実際に現場ではいつも同定に自信が持ちきれずにいる。

  • 葉鞘

    同じ科の仲間の花
アキメヒシバ2

花序

総1(花期)

総2(果期)

小穂