エゾノサヤヌカグサ(蝦夷の鞘糠草)

Leersis oryzoides


エゾノサヤヌカグサ1


  • 科名・属名 : イネ科 サヤヌカグサ属

  • 特徴 :
     草丈50〜80cmの多年草。
     全体に繊細で細かいざらつきがあり、青緑色を帯び、節には下向きの毛が密生する。
     葉は線形、長さ15〜25cm、幅8〜12mm。葉舌は極めて短く、高さ0.5mm。
     花は円錐花序になり、稀に下方が葉鞘内に包まれて閉鎖花となる場合がある。枝は細く更に分枝し、1花序に10個程度の小穂をつける。小穂は淡白緑色、包類や第一、第二小花は完全に退化し、縁には長い剛毛があり、脈上の剛毛も明らか。雄しべは3個。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:北半球に広く分布)
     水辺や湿地

  • 花期 :  8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2023年10月11日  東京都八王子市
     中上・全体2(群生)、以下全て    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     よく似たサヤヌカグサは近場の湿地で何度も見かけていたが、この花はなかなか見つけられなかった。
     八王子のある湿地にあると聞き探しに出かけると、放棄された休耕田や水たまりの縁にこの花が群生していた。

    葉

    葉鞘

    節

    同じ科の仲間の花
エゾノサヤヌカグサ2(群生)

エゾノサヤヌカグサ3

花序

小穂