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- 科名・属名 : イネ科 チゴザサ属
- 特徴 :
長さ20〜50cmの多年草。
稈は繊細、緑色で、基部は長く這って分枝し、上部は立ち上がり高さ5〜10cmになる。群落は広がってマット状になる。
葉は互生、葉身は卵形〜狭卵形、長さ1.5〜3cm、幅4〜10mm。先は短く尖り、薄い紙質で、両面に疎らに長毛がある。葉鞘は長さ7〜15mm、縁に長い毛がある。葉舌は密な白毛となる。
花は茎頂や上部の葉腋から長さ3〜5cmの円錐花序となり、疎らに小穂をつける。枝は細くて硬く、花柄はやや長く開出する。小穂は淡緑色で長さ約1.5mm。包類は円頭で、3〜7脈があり、上半部に疎らに毛がある。護頴は楕円形で、先は円く、疎らに毛がある。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方以西)〜九州、沖縄(北部) (国外:朝鮮(南部)、中国、台湾) 湿地
- 花期 : 7〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2006年9月5日 鹿児島県屋久島 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花序、下・葉 同 上
- 撮影記 :
初めて訪れた屋久島、山深い沢沿いの小道を歩いていると、湿った岩上にチゴザサに似た花を見つけた。
基部が岩の上を這って広がり、先が立ち上がって花をつけていたので、チゴザサとは違うと思い撮影した。
帰って色々な図鑑を調べたがはっきり分からない。ポジを拡大して見ると、葉には長い毛があるので本種ではないかと判断したが。
しかし、葉は大きく質も厚いことからアツバハイチゴザサにも似た所があり、正直よくわからない。ご存知の方は教えて欲しい。
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