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- 科名・属名 : イネ科 コバンソウ属
- 特徴 :
草丈10〜60cmの1年草。帰化。
稈は単生または束生し、基部がやや匍匐するが、ほぼ直立し、無毛。
葉は線状披針形、長さ5〜15cm、幅5〜10mm。緑色で無毛、縁と上面はややざらつく。葉鞘は平滑、葉舌は円く白色の膜質、長さ3〜7mm、縁は葉鞘へ沿下する。
花は茎の上部に長さ5〜20cmの円錐花序となり、花序枝は各節に普通2本ずつつき、著しく細く散開し、2〜3回分枝してその先に下向きに小穂が垂れ下がってつく。小穂は株辺り数十個がつく。
小穂は卵形〜卵状三角形、やや扁平、淡緑色を帯びるが時に紫色を帯び、やや光沢があり、長さ3〜5mm、4〜8小花がある。
果実(頴果)は。種子は卵形、褐色で光沢があり、長さ約1mm、幅0.6〜0.8mm。
- 分布・生育地 :
帰化(ヨーロッパ(地中海地方原産))(本州〜沖縄に帰化) (国外:世界の温帯域に広く帰化) 明るい草地、荒地
- 花期 : 4〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2015年4月7日 鹿児島県鹿児島市 中上・全体2 2019年5月2日 神奈川県川崎市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 2015年4月7日 鹿児島県鹿児島市 左下・小穂 2019年5月2日 神奈川県川崎市 右下・葉基部、葉舌 同 上
- 撮影記 :
コバンソウはいかにもそれらしい和名であるが、ヒメ(姫)の名の通り大分小型の小穂は、ちょっと小判とは言いがたい。
ただ、写真でもわかるように、多くの花序枝の先に小さな小穂が垂れ下がる姿は結構観賞価値があり、時に栽培もされるようだ。
日本には江戸時代に帰化したらしく、現在では本州〜沖縄の道端や荒地に帰化している姿をよく見かける。
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