ヒナヨシ(雛葦)

Arundo formosana


ヒナヨシ1(株)


  • 科名・属名 : イネ科 ダンチク属

  • 特徴 :
     草丈50〜130cmの多年草。
     稈は細く径2〜5mmで硬く、多数分枝し、斜上または下垂する。
     葉は平面的に互生し、葉身は線形、長さ10〜20cm、幅0.5〜1.5cm。先は長く尖り、基部は円形。粉緑色を帯び、平滑で無毛、辺縁はざらつく。葉鞘は多数の隆起した縦条があり、無毛。葉舌は長さ約2mm。
     花は長さ10〜30cmの円錐花序となり、やや密に小穂をつける。小穂は狭披針形、長さ7〜8mm、包類は狭披針形、長さ3〜6mm、2〜4個の小花がある。護頴は狭披針形で、長さ4〜6mm、長毛が生え、長さ3〜4mmの芒がある。

  • 分布・生育地 :
     沖縄(西表島) (国外:台湾)
     崖、岩場から下垂

  • 花期 :  6〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2009年9月25日  沖縄県西表島
     中・全体2 2019年5月8日    同  上
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     西表島の沢を遡行すると現れる滝、その側の崖に垂れ下がっているイネ科の植物が目に入る。
     ダンチクの仲間で、写真でもわかるように崖などに生え、全体に小さく、稈が下垂するのが違いとされ、日本では西表島、国外でも台湾にしかない。
     西表島では何度も目にしているが、花期が夏のせいか花の時期に出会ったことがなく、株だけのアップになってしまった。早く花の写真を追加したい。

  • 同じ科の仲間の花
ヒナヨシ2(株)

葉