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- 科名・属名 : イネ科 ネズミムギ(ドクムギ)属
- 特徴 :
草丈20〜60cmの多年草。帰化。
稈はやや扁平で無毛、基部の周囲には無花茎がつく。
葉は線形、長さ10〜20cm、幅2〜5mm。緑色で光沢があり、若いうちは2つに内折れする。葉舌は長さ1〜2mm。
花序は長さ10〜25cmの穂状で、小穂が多数互生する。小穂は長さ0.7〜2cm、6〜14個(多くは10個以下)の小花がある。護頴は長楕円形で背面は円く、長さ5〜7mm、ほとんど芒はない。
- 分布・生育地 :
帰化(ヨーロッパ原産)(日本全土に帰化) (国外:温帯アジア、南西アジア、北米、北アフリカにも帰化) 道端や法面、空地
- 花期 : 6〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2015年6月12日 神奈川県川崎市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花序 2015年6月14日 神奈川県相模原市 下・小穂 2015年6月12日 神奈川県川崎市
- 撮影記 :
世界中で飼料作物として栽培され、日本にも明治初期にナズミムギなどともに牧草として持ち込まれた。
また、道路の法面の緑化などにも使われたことから全国各地で野生化している。
ネズミムギとよく似ているが、本種は多年草であること、護頴に芒がなく花序の中軸は平滑であるなどの違いがあり、見た目も少しほっそりしている。
しかし、ネズミムギとよく雑種を作りやすくネズミホソムギと呼ばれるが、稔性を失わないため、野外では中間的な形態のものがよく見られる。
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